外壁塗装後に雨漏りした?その原因と修理方法
2024.09.16 (Mon) 更新
外壁塗装を検討しているものの、雨漏りが発生するのではないかと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
せっかくの外壁塗装が、雨漏りの原因になるなんて、ゾッとする話ですよね。
しかし、ご安心ください。
外壁塗装は、適切な施工が行われれば、雨漏りを防ぐ効果も期待できます。
むしろ、外壁塗装の際に、雨漏りの原因となる箇所をしっかりとチェックし、適切な補修を行うことで、雨漏りのリスクを軽減できるのです。
この記事では、外壁塗装後に雨漏りが発生する原因と、その修理方法について解説します。
□外壁塗装後の雨漏りの原因
外壁塗装後の雨漏りは、外壁塗装自体が原因となるケースはほとんどありません。
むしろ、外壁塗装を行う前に存在していた外壁の劣化や構造上の問題が、塗装後に顕在化するケースが多いのです。
外壁塗装後に雨漏りが発生した場合、考えられる原因は大きく分けて5つあります。
1: 外壁の目地の劣化
外壁の目地とは、外壁材と外壁材の隙間を埋める部分のことです。
この目地には、シーリング材が充填されています。
シーリング材は、紫外線や雨風などの影響を受け、経年劣化が進んでしまいます。
シーリング材が劣化すると、痩せたり、ひび割れたり、剥がれたりして、目地に隙間が生まれます。
この隙間から雨水が外壁の裏側へ浸入し、雨漏りが発生するのです。
シーリング材の寿命は、日当たりや環境によって異なりますが、一般的には5~10年程度と言われています。
外壁塗装を行う際には、シーリング材の状態も点検し、必要であれば打ち替えを行うことをおすすめします。
2: サッシ枠の劣化
サッシ枠は、窓やドアを取り付ける枠のことです。
サッシ枠と外壁材の隙間は、シーリング材で埋められています。
シーリング材が劣化すると、目地と同じように雨水が浸入してしまいます。
また、サッシ枠の縦・横の隙間には、パッキンが埋め込まれています。
このパッキンも経年劣化により、硬化したり、ひび割れたりして、雨水の侵入を防ぐことができなくなります。
サッシ枠の劣化は、外壁塗装だけでは改善できません。
雨漏りが発生している場合は、サッシ枠の修理や交換が必要になります。
3: 外壁材の反りや変形
外壁材は、経年劣化により反ったり、変形したりすることがあります。
特に、モルタル外壁や窯業系サイディングは、時間の経過とともにヒビ割れや反りが発生しやすいです。
外壁材にヒビ割れや反りが発生すると、外壁に隙間が生まれます。
この隙間から雨水が浸入し、雨漏りが発生するのです。
外壁材の反りや変形は、外壁塗装だけでは改善できません。
雨漏りが発生している場合は、外壁材の補修や張り替えが必要になります。
4: 外壁材を止める釘の劣化
外壁材は、下地に釘で固定されています。
釘は、経年劣化により錆びたり、浮いたりすることがあります。
釘が錆びると、膨張して外壁材に負担がかかります。
その結果、外壁材にヒビ割れが発生したり、釘が抜けたりすることがあります。
釘が浮いたり、抜けたりすると、外壁材と下地の間に隙間が生まれます。
この隙間から雨水が浸入し、雨漏りが発生するのです。
外壁材を止める釘の劣化は、外壁塗装だけでは改善できません。
雨漏りが発生している場合は、釘の交換や補修が必要になります。
5: 水切り金具の劣化
水切り金具は、外壁の雨水が流れ落ちるための金具です。
水切り金具は、外壁の取り合い部分(異なる部材が接合する部分)に取り付けられています。
水切り金具は、経年劣化により錆びたり、腐食したりすることがあります。
また、水切り金具のつなぎ目部分は、シーリング材で防水処理されていますが、シーリング材も経年劣化により、ひび割れたり、剥がれたりすることがあります。
水切り金具が劣化すると、雨水が水切り金具の隙間から外壁の裏側へ浸入し、雨漏りが発生するのです。
水切り金具の劣化は、外壁塗装だけでは改善できません。
雨漏りが発生している場合は、水切り金具の交換や補修が必要になります。
□外壁の雨漏り修理方法
外壁の雨漏り修理方法は、雨漏りの原因によって異なります。
1: シーリング材の充填・打ち替え
シーリング材の充填・打ち替えは、雨漏りの原因がシーリング材の劣化にある場合に行う修理方法です。
シーリング材は、外壁の目地やサッシ枠、水切り金具など、様々な場所に使用されています。
シーリング材の充填・打ち替えは、まず古いシーリング材を撤去し、新たにシーリング材を充填する方法です。
比較的簡易的な修理方法で、費用も安く抑えられます。
しかし、あくまでも応急処置のため、シーリング材の劣化が進行している場合は、数年後には再び雨漏りが発生する可能性があります。
2: サイディングの張り替え
サイディングの張り替えは、雨漏りの原因がサイディングの劣化や破損にある場合に行う修理方法です。
サイディングの張り替えは、まず古いサイディングを撤去し、新しいサイディングに張り替える方法です。
シーリング材の充填・打ち替えよりも費用がかかりますが、雨漏りを根本的に解決できます。
また、サイディングを張り替えることで、外壁の美観も向上します。
3: 重ね張り(カバー工法)
重ね張り(カバー工法)は、雨漏りの原因が外壁全体にある場合に行う修理方法です。
重ね張り(カバー工法)は、古い外壁材の上に新しい外壁材を重ねて張り替える方法です。
サイディングの張り替えよりも費用がかかりますが、雨漏りを確実に防ぐことができます。
また、重ね張り(カバー工法)を行うことで、外壁の断熱性や遮音性を向上させられます。
□まとめ
外壁塗装後に雨漏りが発生した場合、外壁塗装自体が原因ではなく、外壁の劣化や構造上の問題が原因であるケースが多いです。
雨漏りの原因を特定し、適切な修理方法を選択することが重要です。
外壁塗装を行う際には、事前に外壁の状態をしっかりと点検し、必要があれば補修を行うようにしましょう。
そうすることで、雨漏りのリスクを軽減し、安心して外壁塗装を進められます。
当社は、長年の経験から身につけた知識と経験から高品質な施工をお約束いたします。
北九州で外壁塗装をお考えの方はぜひご相談ください。