モルタル外壁の塗装について!劣化症状とおすすめの塗料を解説
2024.09.09 (Mon) 更新
築10年以上経ったモルタル外壁の家の方は、そろそろ塗装の時期かどうか悩んでいるのではないでしょうか。
モルタル外壁は、経年劣化によってさまざまな症状が現れます。
適切な時期に塗装をしなければ、雨漏りやシロアリ被害などの深刻な問題に繋がることもあります。
この記事では、モルタル外壁の劣化症状とおすすめの塗料の種類を解説していきます。
□モルタル外壁の劣化症状をチェック
モルタル外壁の劣化は、放置すると建物の寿命を縮めるだけでなく、美観を損ない、住む人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
1: ヘアークラック
ヘアークラックは、モルタルの乾燥収縮や温度変化によって生じる、幅0.3mm以下、深さ4mm以下の細かいひび割れのことです。
構造的な問題ではないため、すぐに補修が必要とは限りませんが、放置すると徐々に広がり、雨水の浸入経路になる可能性があります。
2: 構造クラック
構造クラックは、幅0.3mm以上、深さ4mm以上のひび割れで、建物の構造に影響を与える可能性があります。
雨水が浸入しやすくなるだけでなく、鉄筋の腐食やシロアリ被害の原因にもなりかねません。
構造クラックを発見したら、早急に適切な補修を行う必要があります。
3: チョーキング
チョーキングは、外壁を手で触ると白い粉がつく現象です。
塗料の劣化によって、表面の保護機能が低下している状態です。
チョーキングが発生したら、雨水の浸透や紫外線による劣化が進行している可能性が高いため、早めの塗装が必要です。
4: エフロレッセンス
エフロレッセンスは、モルタルに含まれる水酸化カルシウムが、雨水と反応して表面に白い粉状の物質が付着する現象です。
モルタルの強度には影響しませんが、見た目に影響するため、気になる場合は洗浄することで落とすことができます。
5: 浮き・剥がれ
浮き・剥がれは、モルタル内部への浸水や衝撃、構造クラックの放置などが原因で、塗装が外壁から剥がれてしまう症状です。
外壁の保護機能が低下し、雨漏りやシロアリ被害のリスクが高まるため、早急に補修が必要です。
□モルタル外壁塗装におすすめの塗料
1: 弾性塗料
弾性塗料は、ひび割れに対する追従性が高く、モルタル外壁のひび割れを抑制する効果が期待できます。
弾性塗料には、単層弾性塗料、微弾性塗料、複層弾性塗料の3種類があります。
2: ウレタン塗料
ウレタン塗料は、アクリル塗料よりも耐久性があり、弾性も高いため、ひび割れを抑制する効果が期待できます。
価格も比較的安価で、モルタル外壁塗装に適した塗料と言えるでしょう。
3: シリコン塗料
シリコン塗料は、ウレタン塗料よりもさらに耐久性が高く、汚れにくいため、近年人気が高まっています。
価格もウレタン塗料と比べてそれほど高くないため、コストパフォーマンスに優れた塗料です。
4: フッ素塗料
フッ素塗料は、4種類の塗料の中で最も耐久性が高く、汚れにくく、光沢が長持ちするなど、優れた性能を誇ります。
しかし、価格が高いため、予算に合わせて検討する必要があります。
□まとめ
モルタル外壁の劣化症状は、放置すると深刻な問題に繋がるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが必要です。
塗装時期の目安は、前回塗装から10年程度ですが、劣化症状を確認し、適切な判断をすることが重要です。
モルタル外壁塗装には、耐久性や機能性に優れた弾性塗料がおすすめです。
塗料の種類によって、価格や耐久年数が異なるため、ご自身の予算やニーズに合わせて最適な塗料を選んでください。