縦ハゼ葺き屋根とは?メリット・デメリットを解説!
2025.01.09 (Thu) 更新
「縦ハゼ葺き」という言葉は聞いたことがあるけれど、どんな屋根なのか、他の屋根と比べてどんなメリット・デメリットがあるのか、具体的に知りたい。
そんな方のために、今回は縦ハゼ葺き屋根の特徴、メリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、縦ハゼ葺き屋根の知識を深め、自邸に最適な屋根材を選択できるようになるでしょう。
縦ハゼ葺きの基礎知識
縦ハゼ葺きとは、金属屋根の代表的な施工方法の一つで、軒に対して垂直に板金を敷き、板金同士の接合部を折り曲げ処理したものです。
1: 縦ハゼ葺きの特徴
縦ハゼ葺きは、板金同士の接合部を折り曲げた「ハゼ」が、軒に対して垂直に並ぶことから、その名前が付けられました。
縦ハゼ葺きは、ガルバリウム鋼板などの軽量な金属素材を用いることが多いことから、耐震性が高いというメリットがあります。
また、板金は腐食しにくいため、雨漏りに強いという特徴も持ち合わせています。
2: 縦ハゼ葺きと瓦棒葺きの違い
縦ハゼ葺きとよく似た屋根の施工方法に、「瓦棒葺き」があります。
瓦棒葺きは、軒に対して垂直に垂木を打ちつけ、その上に板金を取り付けたものです。
縦ハゼ葺きと瓦棒葺きの大きな違いは、木材の使用量です。
瓦棒葺きは、垂木の上に板金を重ねていくため、木材を多く使用します。
そのため、雨水が垂木に溜まりやすく、腐食の原因となる可能性があります。
一方、縦ハゼ葺きは、木材の使用量が少なく、雨水が溜まりにくい構造になっています。
そのため、雨漏りや腐食に強いと言えるでしょう。
縦ハゼ葺きを選ぶメリットとデメリット
縦ハゼ葺きには、魅力的なメリットがある一方で、デメリットも存在します。
1: 縦ハゼ葺きのメリット
縦ハゼ葺きのメリットは、主に以下の点が挙げられます。
・ 耐久性が高い
・ 雨漏りに強い
・ 耐震性が高い
・ 軽量で構造物の負担が少ない
・ デザイン性の高い外観を実現できる
・ 色や素材のバリエーションが豊富
2: 縦ハゼ葺きのデメリット
縦ハゼ葺きのデメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。
・ 雨音が響きやすい
・ 夏場は室温が上がりやすい
・ 他の屋根材に比べて価格が高い
・ 施工が複雑で、熟練の職人が必要
まとめ
縦ハゼ葺きは、耐久性、雨漏りへの強さ、耐震性、デザイン性など、さまざまなメリットを兼ね備えた屋根材です。
しかし、雨音が響きやすく、夏場は室温が上がりやすいなど、デメリットも存在します。
縦ハゼ葺きを選ぶ際には、メリットとデメリットを比較検討し、ご自身のニーズに合った屋根材かどうかを判断することが大切です。
不安な点がございましたら、是非一度当社にご相談ください。