外壁のチョーキング現象とは?原因とチョーキング塗装による対策
2025.04.09 (Wed) 更新
外壁に白い粉が付着していませんか。それはチョーキング現象かもしれません。
チョーキングは、外壁の劣化を示すサインで、放置すると建物の寿命を縮める可能性があります。
今回は、チョーキング現象の原因、確認方法、放置によるリスク、そして具体的な対策を分かりやすく解説します。
チョーキング現象とは何か?
チョーキング現象の定義と見た目
チョーキング現象は、外壁を触ると白い粉が付く「白亜化現象」と呼ばれる劣化現象です。
この白い粉は、塗料の成分が紫外線や雨風によって分解され、顔料が粉状になったものです。
色は白だけでなく、塗料の色によってベージュやグレーになることもあります。
粉が砂や埃と違うか確認するには、指でこすってみて、粉がまとまって取れるかどうかを確認してみましょう。
チョーキングの原因:経年劣化
多くの場合、チョーキングは外壁塗装の経年劣化が原因です。
長年の紫外線や雨風による塗膜の劣化で、塗料の成分が分解し、顔料が表面に現れます。
一般的に、外壁塗装の寿命は10年前後といわれていますが、使用塗料の種類や環境によって変動します。
チョーキングの原因:施工不良
まれに、施工不良が原因でチョーキングが起こることもあります。
塗料の混ぜ方、洗浄方法、塗布量などが不適切だった場合、塗膜が早く劣化し、チョーキングが発生しやすくなります。
塗装後すぐにチョーキングが見られる場合は、施工不良を疑う必要があります。
チョーキング現象の確認方法
チョーキングの確認は、まず外壁を指で触って白い粉が付くかどうかを確認します。
また、水をかけて変色するかどうかを確認することも有効です。
変色しやすい箇所は、防水性が低下している可能性が高いです。
これらの方法でチョーキングが疑われる場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
チョーキング塗装を含む適切な対策
チョーキング放置のリスク
チョーキングを放置すると、外壁の防水性が低下し、雨水が浸入して建物内部にまで被害が及ぶ可能性があります。
カビやコケの発生、ひび割れ、腐食など、様々な問題を引き起こすリスクがあります。
チョーキング塗装による補修方法
チョーキングの主な補修方法は、塗装です。
まず、高圧洗浄で付着した白い粉を丁寧に洗い流し、必要に応じてひび割れなどの補修を行います。
その後、下塗り材(プライマーやシーラー)を塗り、最後に上塗り塗料を塗布します。
塗料の種類は、シリコン塗料、ウレタン塗料、フッ素塗料など様々で、建物の状況や予算に合わせて選択します。
チョーキング塗装以外の補修方法
チョーキングが軽度であれば、洗浄のみで済む場合もあります。
しかし、多くの場合は、塗装による補修が必要となります。
専門業者への相談の重要性
チョーキングの確認や適切な対策を判断するには、専門的な知識が必要です。
DIYで塗装を行うと、かえって建物を傷める可能性があるため、専門業者に相談し、適切な診断と補修を行うことを強くお勧めします。
チョーキング塗装費用相場
チョーキング塗装にかかる費用は、建物の大きさ、使用する塗料、工事内容などによって大きく変動します。
一般的な二階建て住宅の場合、80~150万円程度が相場ですが、これはあくまでも目安です。
正確な費用は、専門業者に見積もりを依頼する必要があります。
まとめ
チョーキング現象は、外壁の劣化を示すサインです。
白い粉が付着したり、水で変色したりする場合は、チョーキングの可能性があります。
放置すると、防水性の低下、カビやコケの発生、ひび割れなど、様々な問題を引き起こす可能性があるため、早めの対策が必要です。
専門業者に相談し、適切な診断と補修を行うことが重要です。
チョーキングの補修は、高圧洗浄と塗装が一般的で、費用は建物の状況や使用する塗料によって異なります。
早めの対処で、建物の寿命を延ばし、大きな費用負担を防ぎましょう。